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能登半島地震 圧死が最多の4割 222人の死因分析 警察庁


 
配信 2024年1月31日 12:31更新 2024年1月31日 16:39
毎日新聞毎日新聞社

 警察庁は31日、能登半島地震の犠牲者のうち、石川県警が調べた222人の死因を分析した結果、圧死が92人(41%)で最も多かったと明らかにした。年代別では、60歳以上が7割近くを占めた。家屋の倒壊で直接的に致命傷を受けたケースのほか、下敷きになって身動きが取れなくなった後に寒さで体温が低下するなど、大半が家屋の倒壊が原因で命を落としたとみられる。

 警察庁によると、30日時点で確認されている犠牲者238人のうち、災害関連死(15人)などを除いて分析した。死因別では、圧死に続き、窒息・呼吸不全49人(22%)▽低体温症・凍死32人(14%)▽外傷性ショック等28人(13%)▽焼死3人(1%)――の順に多かった。


 その他は6人(3%)で、長時間の圧迫から解放された後に起こる「クラッシュシンドローム(挫滅症候群)」などが含まれる。水死はいなかった。残る12人の死因は不詳で、発見場所は全て輪島市だった。観光地「朝市通り」周辺で発生した火災の焼け跡から発見された遺体の死因が特定できていないケースが多いとみられる。

 222人の発見場所は輪島市(98人)と珠洲(すず)市(95人)に集中し、他は穴水町など5市町にまたがっている。年代別では、70代56人▽80代47人▽90代24人▽60代22人――で、60歳以上が67%となった。10代は8人で、10歳未満は4人だった。【松本惇】