本日の株式相場状況
「円安も好感されず先物主導で急反落!」
25日の国内株式市場で日経平均株価は急反落し、前営業日比831円 60銭安の3万7,628円48銭で終えました。
本日の国内株式市場は
《朝方》 に日経平均株価が安く始まった後、先物主導で次第安の展開を強い られました。
《後場》 に入っても一貫して下値を切り下げる動きとなり、結局この日の安 値圏で引けています。前営業日に日経平均株価は先物主導で900円 あまりの急伸をみせましたが、本日は同じく先物に引きずられ、前 営業日に上げた分の大半を吐き出す格好となりました。主要企業の 決算発表が本格化するなか、内容が振るわない銘柄が売り対象と なったほか、円安進行にもかかわらず、ハイテクや自動車など輸出 セクターが大きく値を下げ投資家のセンチメントを悪化させまし た。明日に予定される[日銀の金融政策決定会合]の結果発表と植 田日銀総裁の記者会見を控え、持ち高調整の売りも全体指数の下げ に拍車をかけています。
【個別銘柄】 では、【6920】レーザーテック、【8035】東京エレクトロン、 【6146】ディスコ、【6526】ソシオネクストなど売買代金上位を 占めた半導体関連が軒並み安となりました。【7203】トヨタ自動 車も軟調。【7751】キヤノンも大幅安。【9983】ファーストリテイ
リングが大きく下げました。半面、【6723】ルネサスエレクトロニ クスが商いをこなしプラス圏を維持、【6594】ニデックも売り物を 吸収して値を上げました。【4568】第一三共がしっかり、 【4523】エーザイも買われました。
【チャート分析】
25日の日経平均株価・日足は「大陰線」となりました。下げ幅(831 円)が前営業日の上げ分(907円)の範囲内にとどまっており、両日と も無駄に値幅が出たという印象でした。米国の10年債利回りの水準 が高い上に、ドル円は介入への警戒がくすぶり続ける中、何もない まま円安が進行しています。 明日は《日銀会合の結果発表》があって三連休前と、波乱の展開に なるかもしれません。
東証プライム市場の売買高は15億9,431万株、売買金額は概算で3兆 9,669億円でした。
25日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は反落し ました。終値は前営業日比15.48ポイント安い640.12で、4月19日に 付けた年初来安値まで1.38ポイントに迫りました。米長期金利が高 止まりしているなか、PER(株価収益率)の高いグロース株の多い新 興株市場では相対的な割高感を意識した売りが優勢となりました。 【グロース市場】 では【9166】GENDAや【4485】JTOWERが下落しまし た。一方、【5131】リンカーズは上昇しました
