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NYダウ反落、17ドル安 原油高でインフレ懸念


 
 
 
2023/9/13 5:28 (2023/9/13 5:55 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前日比17ドル73セント(0.05%)安の3万4645ドル99セントで終えた。原油先物相場の上昇を受け、インフレ懸念が強まった。金利上昇への警戒からハイテク株を中心に売りが広がった。

米原先物相場は12日、1バレル89ドル台前半とおよそ10カ月ぶりの高値を付けた。インフレ圧力が高まれば、長期金利の先高観につながるとして、株式相場の重荷となった。原油高が企業収益を悪化させるとの見方につながった面もある。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、IT(情報技術)のオラクルが大幅安となった。前日夕に示した2023年9〜11月期の業績見通しが市場予想に届かなかった。他のハイテク株に売りが及び、ダウ平均の下げ幅は一時100ドルあまりに達した。ダウ平均の構成銘柄では、ソフトウエアのマイクロソフトと顧客情報管理のセールスフォースが下落した。

スマートフォンのアップルも安かった。中国での販売落ち込みへの警戒が一段と高まる中で取引時間中に新製品の発表会が始まると下げ幅を広げる場面があった。市場では「製品の買い替えを促すような目新しい話題はなかった」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との受け止めがあった。

半面、金融株や一部のディフェンシブ株が買われ、ダウ平均は190ドル近く上げる場面があった。金融各社のトップらが投資家向けイベントで先行きに前向きな発言をしたことで、買いが入りやすかった。金融のJPモルガン・チェースゴールドマン・サックスが上昇した。原油高で石油のシェブロンも高かった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。前日比144.279ポイント(1.03%)安の1万3773.615で終えた。電気自動車のテスラやネット検索のアルファベットが売られた。