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NYダウ反落、137ドル安 インフレ懸念が重荷


 
 
#北米 #国際
2024/3/15 5:18 (2024/3/15 7:12 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前日比137ドル66セント(0.35%)安の3万8905ドル66セントで終えた。朝方発表の2月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回り、米長期金利が上昇。株式の相対的な割高感が相場の重荷となった。ダウ平均の下げ幅は一時300ドルを超えた。

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2月のPPIの前月比の上昇率は0.6%と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.3%)を上回った。エネルギー・食品を除くコア指数も市場予想以上だった。今週発表された2月の米消費者物価指数(CPI)も市場予想より上振れし「米連邦準備理事会(FRB)が今後数回の会合で(利下げの判断を)見送ることを後押しするだろう」(コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワーク)と受け止められた。

長期金利は4.3%ちょうど付近と前日終値(4.19%)を大きく上回る場面があった。米原先物相場が上昇し、一時は1バレル81ドル台半ばと期近物として昨年11月以来の高値を付けた。「原油高はインフレ抑制の足かせになる」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との見方も誘った。

一方、朝方発表の2月の米小売売上高は前月比0.6%増と、市場予想(0.8%増)に届かなかった。1月分は下方修正された。「インフレの根強さが残る一方、消費は想定ほど伸びず先行きの景気減速への懸念もくすぶった」(グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツのウォルター・トッド氏)との声も聞かれた。 

朝方は高く始まった。主力ハイテク株の一部が相場を押し上げ、ダウ平均は2月23日に付けた最高値(3万9131ドル)を上回る場面があった。ただ、買い一巡後は急速に伸び悩んだ。

JPモルガン・チェースIBM、ハネウェル・インターナショナルが安い。ナイキやアメリカン・エキスプレスなど消費関連株も売られた。半面、マイクロソフトが2%強高となった。アマゾン・ドット・コムやアップルも高い。原油高を受け、シェブロンも買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。前日比49.236ポイント(0.30%)安の1万6128.530で終えた。エヌビディアが3%強安となった。アドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)やマイクロン・テクノロジーなど他の半導体株の一角も下落した。アナリストが目標株価を引き下げた電気自動車のテスラの下げも目立った。