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NYダウ64ドル安 NVIDIA4%安、1割の値動き想定も


 
 
#北米 #国際
2024/2/21 5:26 (2024/2/21 8:32 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平、ニューヨーク=竹内弘文】20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前週末比64ドル19セント(0.16%)安の3万8563ドル80セントで終えた。主要株価指数が高値圏にあるなか、主力株に利益確定売りが出た。半面、市場予想を上回る決算を発表した小売りのウォルマートが上昇し、ダウ平均を下支えした。

ダウ平均は先週末に下げたものの、最高値近辺での動きが続いた。米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退し、買いの勢いは鈍かった。21日には半導体のエヌビディアが決算を発表する。当面の投資家心理を大きく左右する可能性があるとして様子見の投資家も多かった。

エヌビディアはダウ平均の構成銘柄ではないが、4%下げて米株相場の重荷となった。株価は好決算への期待から前週末時点で前年末比5割弱上昇していた。市場では「過去には期待が大きすぎて決算発表後に材料出尽くしの売りが出たこともあった」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)として先行きに慎重な見方があった。

別の米株式セールストレーダーは「エヌビディア決算を前に、これまで急伸していたテック銘柄の持ち高調整売りが出た。エヌビディアが絶好調の決算であることは皆知っている。問題は市場参加者の期待にかなうかどうかだ」と話す。

エヌビディア株の過熱感はオプション市場にも表れている。エヌビディア株のオプションは決算発表後、10%程度の株価変動を前提に取引されているという。時価総額に換算すると2000億ドル(約30兆円)のブレが生じることになる。一段高への期待が根強い一方で、これまでの株価急騰を背景に潜在的な売り圧力も高まっていることを示している。

個別に好材料の出た銘柄への買いは相場を支えた。ウォルマートは2023年11月〜24年1月期決算が市場予想を上回り、株価は3%上昇した。米政府による大型補助金への期待が広がった半導体インテルも上げた。

アナリストが投資判断を引き下げた建機のキャタピラーが下落した。IT(情報技術)のIBMと映画・娯楽のウォルト・ディズニーも下げた。飲料のコカ・コーラやドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスは上昇した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。前週末比144.871ポイント(0.91%)安の1万5630.783で終えた。電気自動車のテスラやネット通販のアマゾン・ドット・コムが下落した。