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NYダウ、一進一退で始まる 早期利下げ観測にけん制も


 
 
#北米 #国際
2023/12/16 0:12
 
米ニューヨークのウォール街=ロイター
【NQNニューヨーク=三輪恭久】15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比61ドル97セント安の3万7186ドル38セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げを前のめりに織り込んできた動きが一服。短期的な過熱感も意識され、持ち高調整や利益確定の売りが先行した。もっとも、一段高を見込む投資家の買い意欲は根強く、ダウ平均は小幅な上昇に転じる場面がある。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は15日朝の米CNBCの番組で、FRBの金融政策について「意図したとおりに機能している」と述べ、米景気が大きく落ち込むことなくインフレ目標を達成できることへの自信をのぞかせた。一方、利下げは足元の主要な議題ではないとして、2024年3月にも利下げをするとの観測に対して「考えることすら時期尚早だ」と語った。

13日公表された米連邦公開市場委員会FOMC)参加者の政策金利見通しでは、現在の政策金利から24年末までに0.25%の利下げ3回分を想定する。同日のパウエルFRB議長の記者会見を受け、市場では早期の利下げを織り込む動きが広がってた。ウィリアムズ総裁の発言が市場の早期利下げ観測に対するけん制との受け止めから、株式相場の重荷となっている。

ダウ平均は連日で過去最高値を更新し、前日までの6営業日の間に1200ドル近く上昇していた。短期的な過熱感も台頭するなか、持ち高調整や利益確定の売りが出やすくなっている。一方、下げた場面では買い遅れていた投資家の押し目買いが入って、ダウ平均は一時、小幅な上昇に転じた。

個別では、医療保険のユナイテッドヘルス・グループと医薬品・医療機器のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が下落している。石油のシェブロンや化学のダウ、ホームセンターのホーム・デポも安い。一方、半導体インテルや航空機のボーイング、ソフトウエアのマイクロソフトは高い。

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