伝統的に特別な最高品質のルビーのことをピジョンブラッド(鳩の血の色)と呼びます。
ピジョンブラッドとは、色だけ良ければ良いのではなく、最高品質のルビーを褒め称える言葉。
宝石には「経年変化が無い」という定義があるので、いつか次の世代へ受け継がれる時が来る。
ルビー「原産地」、産出した場所が重要な意味を持つ宝石。
欧米の高級美術品のオークションSotheby’sなどでも、ミャンマー産(ビルマ)とその他の産地では落札価格が大きく違う。その理由は、結晶したときに環境の違いである。ミャンマー産ルビーは、接触変成岩起源、大陸と大陸がぶつかる境目で起こる環境。その他には、スリランカ等にみられる広域変成岩起源、タイランドやケニアなどのアフリカ産に多い玄武岩起源。ルビーの産地では、大きく分けて、① 玄武岩起源② 非玄武岩起源の二つに分けられる。鑑別業者の発行する分析結果報告書には、そのどちらかで表示されることが多い。要するに、黒っぽい岩の中で結晶したもの玄武岩起源であり、それ以外の環境で結晶したものを非玄武岩起源という。